「ネガティブ・ナルシズム」から楽になるために大切なことやヒントについて書いています。
こちらは以下の記事の続きです。
「ネガティブ・ナルシズム」(通称「ネガナル」)とは:
溝口あゆかさん提唱の「インテグレイテッド心理学」の中で定義されている心理状態。
ネガティブな思いにすっかり同化し、それがアイデンティティとなってしまっており、絶え間なく自分否定、自分批判をしている状態。
そのために、カウンセリングやセラピー、スピリチュル、自己啓発など、「何をやっても楽にならない」と感じている方が多い。
心理セラピー・OADセッションについて。
「ネガティブ・ナルシズム」(以下、通称「ネガナル」)状態だった私が、楽になって行ったうえで、大きな役割を果たしてくれたのが、
前の記事でお伝えした「身体・自律神経にアプローチして安心・安全の感覚を育むこと」と、
もうひとつが「心理セラピー」「OADセッション」です。
(これらは当方のセッションでもご提供しております)
心理セラピー・OADセッションについて、ひとことで説明するのは大変難しいのですが、
潜在意識にある悩みや苦しみの根本の原因を見つけて、そこにアプローチしていくため、
効果が高く、クライアントさんも、変化を実感してくださる割合が高いです。
これは自信を持って「効果が高い」と申し上げられるアプローチなのですが、
内側に「安心・安全の感覚の土台」が無い方の場合は、この心理セラピー・OADセッションで心の深層を見て行くことが難しいケースがあります。
そういった方は、まずは身体・自律神経系にアプローチして「安心・安全の感覚の土台」を育むことが必要な場合もあります。
その土台が育まれることによって、優しくスムーズに心の深層を見て行くことができるようになります。
ネガナル状態の方が楽になっていくプロセスは・・・
実は私自身が、この「安心・安全の感覚の土台」がほとんど無い状態で心理セラピー、OADセッションに取り組んでいたため、かなりの苦労もあったのでした…(つД`)
心理セラピーに取り組んでも、思うように効果が出ないことにも苦しみました。
(その当時は、その苦労の原因が ”「安心・安全の感覚の土台」が無いこと”だとは知りませんでした。)
だからどうしても「まずは安心・安全の感覚の土台を育んで行きましょう!」と、鼻息荒くお伝えしてしまうのですが( ;∀;)
けれども、今振り返ってみても、そんな風に苦労したり、思うように効果が出なかったりした状態でも、
私が楽になって行ったうえで、やはり心理セラピー・OADセッションが果たしてくれた役割は非常に大きいです。
そして、自分の内側にしっかりと「安心・安全の感覚の土台」ができてくると、
心理セラピー・OADセッションのように、心の深層をしっかり見て行くことのできる手法は、本質的な癒しと変容に繋がります。
自分の悩みや苦しみ、生きづらさの理由を、自分自身が深く理解し、
その苦しみの「核(コア)」に触れることができるようになって行きます。
セッションを継続して受けてくださっている方がこんなご感想をくださいました。
自分で自分を分かってあげられる安心感、
分かってあげられた瞬間の歓びを、
これからも少しづつではありますが経験していきたいと思っています。
まさにこれが、心理セラピー・OADセッションの醍醐味だと思います。
ネガナル状態の方が楽になっていくプロセスとは・・・
ネガナル状態の方が楽になっていくプロセスについて、自分自身の経験と、クライアントさんの変化を拝見していて思うことは、
ネガナル状態の方が楽になっていくプロセスは、
身体・自律神経系へのアプローチで内側に安心や温かさの感覚を育みながら、
心理セラピー・OADセッションで、心の深層を見て癒して行くこと…
まったく気付いていなかった自分の本当の思いや気持ちに出会い、自分について深く理解していくことで、
自然に、少しずつ、自己愛や自分への優しい目線が育っていく。
それによって楽になって行く・・・
そうしたプロセスだと感じます。
ある特定のテーマに取り組んで、それが癒されてスッキリ♪というよりも、
少しずつ、全体的な底上げがされていくようなイメージ。
これは、ネガナル状態の方は、セッションで具体的な悩みや苦しみは解決しない、という意味ではありません。テーマによってはそういったことも起こります。
このプロセスでは、分かりやすい大きな変化やシフトは感じづらいかもしれません。
(ネガナル状態ではない)他の人のように、「何かが癒された・解決した」という実感が薄く、
それもまた、つらいところかもしれません。
(私は、そのことにもずっと苦しみました…)
でも、そこはスッパリ諦めてください。笑
ネガナル状態の場合、これはもう、ある意味、仕方が無いところでもあるのです。。。
けれども、
自然と、少しずつ、自己愛や、自分への優しい目線が育っていく
このプロセスは、
地味ですが、確実な変化に繋がります。
何年か前に、尊敬する瞑想の先生に、こんな風に言われたことがあります。
エゴは、早い変化や大きな変化を望むけれど、
実は人間の心は、そうした変化を恐れて現状を維持しようとするために、大きな変化というのは、実は揺り戻しも大きかったりする。
エゴが変化に気付かないくらい、少しずつ少しずつ変わって行く方が、
遠回りなようで、実は、確実な変化に繋がる。
「全然変わっていない」と感じるようで、でも、何年か経って振り返ってみた時に「あれ?いつの間にか楽になっているな・・・」
そう感じるくらいの変化の方が、安全だし、確実なのだ。
その頃の私は、まだまだめちゃくちゃ苦しい最中だったので、分かりやすく大きな変化を、ものすごく求めていました。
先生がそんな私に対して言ってくれた言葉だったのですが、当時の私は「そういうものかなあ…」と思って聞いていましたが、
今は、この先生の言葉を心から「そうだなあ」と思うし、
ネガナル状態から抜け出すプロセスは、まさに、そのような感じだと思うのです。
正直に申し上げると、私の深い無価値観…「私は誰からもどうでもいい人間だ」という感覚が完全に癒されたわけではないし、日常の中で、イライラしたり不安になったりすることも全然あります(;’∀’)
でも、それでも確実に、昔よりずいぶん楽になった私が居ます。
1,000%の自己否定のカタマリ(笑)だった私が、自分に優しい気持ちや労りを向けられるようになりました。
そして常に、今が人生の中でもっとも楽で、幸せです。
だから、いま同じようにネガナル状態で苦しんでいる方に、
大丈夫、楽になれますよ!
そうお伝えしたいのです。
▼「心理セラピー」「OADセッション」がどういう感じのものなのか。
またそれによって、どんな風に私が楽になって行ったのか、私自身の体験を書きました。
番外編のようなものとして読んでいただけたらと思います
ネガナル状態から楽になって行くために、もうひとつ大切なこと。
ネガナル状態で苦しんでいる方に私がお勧めする癒しのアプローチが、お伝えした
・身体・自律神経系にアプローチして、内側に、安心や温かさの感覚を育むこと
・心理セラピー・OADセッションで心の深層を見て癒して行くこと
です。
そして、ネガナル状態から楽になっていくために、もうひとつ大切なことがあります。
それは、
”「ネガティブな思いやセルフイメージ」と「自分自身」との、深い完全な一体化”の状態から、
「スキマ」を作ること、
自分を客観的に見る視点を手に入れること。
これについては、以下の記事で詳しく書いて行きますね。