「ネガティブ・ナルシズム」とは…その①~今まで何をやっても楽にならなかったあなたへ~

「ネガティブ・ナルシズム」とは…その①~今まで何をやっても楽にならなかったあなたへ~

突然ですが、ご自身が以下に当てはまる、と思われる方はいらっしゃいますか?

  • 「私には良いところなんてひとつも無い」「私は最低の人間だ」「何の能力も無い」など、自分自身を強く否定している。
  • 物ごころついた頃から生きづらさや苦しさを感じている。
  • 楽になりたくて、これまで様々なことに取り組んできたが、楽にならない。変わらない。

当てはまる!という方。

あなたは、もしかしたら、
「ネガティブ・ナルシズム」という状態かもしれません。

※上記の特徴に当てはまる方すべてが「ネガティブ・ナルシズム」というわけではありません。
これらはあくまでも、「ネガティブ・ナルシズム」の方に多く見られる特徴のひとつです。

ネガティブ・ナルシズム」チェックテスト

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目次

「ネガティブ・ナルシズム」とは、どういう心の状態か。

「ネガティブ・ナルシズム」とは、溝口あゆかさん提唱の「インテグレイテッド心理学」で定義されている心理状態です。

私自身が、この「ネガティブ・ナルシズム」という状態によって、幼い頃から苦しんで来ました。

では、「ネガティブ・ナルシズム」(以下、通称「ネガナル」)とは、一体どういう状態なのか?

簡単に言うと、こうなります。

「ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)」にすっかり同化し、
それがアイデンティティとなってしまっており、
絶え間なく自分否定、自分批判をしている状態。

・・・って、よく分からないですよねにひひあせる
これから詳しく説明して行きますね。

「ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)」というのは、たとえば…

  • 私は自分の力では、全く何もできない。
  • 私は愛される価値が無い。
  • 私は身勝手で自分のことしか考えない、酷い人間だ。
  • 私は異端だ。
  • 私は、誰からもどうでもいい存在だ。
  • 私は邪魔者だ。

など、様々なものがあります。

生まれ持った性質や、その後の成育歴によって、
どんなネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)を持つかは、人それぞれ異なります。

「ネガナル」の方に限らず、私たちは、意識上にも無意識下(潜在意識)にも、様々なネガティブな思いと感情を持っています。
それは、ひとつやふたつではありません。(残念ながら・・・笑)

では、「ネガナル」と、それ以外の方で何が違うかと言うと、

「ネガナル」の方は、そのネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)を、

全力で、100%どころではなく、1,000%くらいのパワーで、
「これが私だ!!!!!」と信じ切っている

ということです。

ネガティブな思いに、深く、完全に【同化】している状態

つまり、例えば、
「私は自分の力では全く何もできない」というネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)を持っている場合、

私は、絶対に、何をどうやっても、
自分の力では、全く何もできない人間だ。

こんな風に信じている状態、ということです。

このような状態を

「ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)」と「自分自身」とが完全に一体化している
(つまり、「ネガティブな思い」=「自分自身」となってしまっている)

という意味で、

「ネガティブな思いに、深く、完全に【同化】している状態」と言います。
(この先、そのような意味で「同化」という言葉を使って行きますね。)

「ネガナル」状態の人に限らず、ほとんどの人は、自分の「思考」、「身体」、「感情(感覚)」に 【同化】している状態です。(=それらを「自分だ」と感じている状態。)

そして、「ネガナル」状態の人は、その 【同化】の度合いが、普通の人よりも強く、
特に、ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)への 【同化】が激しい
ということなのです。

例えば、「私はバカだ」という思い(自己像・セルフイメージ)を持っている場合、

普通の人と「ネガナル」状態の人の感覚の違いを、頑張って言葉にしてみると、

普通の人が、

「私はバカだ。(でも、それ以外の面もある。)」

という感じだとすると、

「ネガナル」状態の人は、

「私はバカだ!!!(「私=バカ」)」

という感じ。

何となく伝わりますでしょうか。汗

私の場合は、最も「これこそが私だ」と感じている(=深く同化している)ネガティブな思いは、
「私は身勝手で、自分のことしか考えない、酷い人間だ」というものです。

だから、心の底から自分のことを、
「私は世界で一番、心の汚い、酷い人間だ。」と、大袈裟では無く、そんな風に思っていました。

「ネガティブ・ナルシズム」状態の苦しみとは。

さて、こんな風に、ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)と、完全に「同化」してしまっていたら。

「私は、自分の力では全く何もできない人間だ」
「私は世界で一番酷い人間だ」

本気で疑いなく、自分のことをそんな風に見ていたら、
そして「それこそが自分」と感じていたら、

果たして、どんな風に感じるでしょうか?

「ネガナル」という状態の苦しみは、ここにあります。

こんな風に、「ネガティブな思い」=「自分自身」となってしまっていると、

どこに居ても、何をやっても、
24時間、毎日の生活を送っているのは、この「ネガティブな自分」なのです。

「ネガティブな自分」がデフォルト、という言い方もできます。

ネガナル状態ではない人との「違い」

ここで、分かりやすいように、「ネガナル」状態では無い人について、考えてみますね。

「ネガナル」状態では無い人も、「ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)」は、いくつも持っています。

けれども、基本的には、「ポジティブな思い(自己像・セルフイメージ)」も持っていて、
そちらの方も、「自分自身だ」と感じています。

ポジティブな思い(自己像・セルフイメージ)は、例えば、

  • 私には良いところ、長所もある。
  • 私には頑張る力、達成できる力がある。
  • 私は人から受け容れてもらえる、助けてもらえる存在だ。

こんな感じです。

そういった、ポジティブな思い(自己像・セルフイメージ)も「自分自身」なので、
「100%、自己否定だけを繰り返す」ということにはなりません。
(※ただし、現実的に大変な状況に陥るなど、大きな苦しみがある時は、自己否定が激しくなることがあります。)

「ネガナル」状態の人は、それとは違って、
ほぼ100%、自分に対して、否定的な気持ちしか持っていません。

なぜなら、ネガティブな思いに、深く、完全に【同化】しているために、
(つまり、「ネガティブな思い」=「自分自身」となっているために、)

自分自身についての客観性が、まったくありません。
客観性ゼロの状態です。

そのため、多くの場合、「私には良いところがひとつも無い」など、本気でそう思っているのです。

実際には、他の人と同じく、自分にも良いところがあるにも関わらず、
ネガティブな思いに完全に同化しきっているため、それに覆われて、まったく見えなくなっている状態です。

これ、苦しいんですよ~汗汗

「良いところがひとつも無い、完全にネガティブな自分」として生きていたら、そりゃあ辛いっていうこと、ご想像いただけますでしょうか?

そんな状態で生きていたら、たとえば、こんな風に感じます。

私みたいな酷い人間は、誰からも受け容れてもらえない。

自分以外のみんなが、恵まれていて幸せそうに見える。

私の苦しみは、誰にも分かってもらえない。

などなど。。。

そして、「ネガナル」状態の人が、更に苦しむ理由が、
そのネガティブな(ダメな)自分自身を、激しく否定していることです。

私の例で言えば、自分自身を「私身勝手で自分のことしか考えない、酷い人間だ」と、心の底からそう思い、
そんな自分のことを「世界で一番、心の汚い、醜い人間だ」と強く責めていました。

ネガティブな思い(自己像・セルフイメージ)に、完全に同化しているだけでも、苦しく、生きづらいのに、
更に、そんな自分を激しく否定していたら・・・

私は、なんて情けない人間なんだ。

こんなにダメな人間は居ない。

こんな自分はイヤだ!!最低だ!!!大嫌いだ!!!

そんな風に否定していたら・・・
ものすごく苦しいのは、当然ですよね。

そのため、「ネガナル」状態の人の苦しみは、その状態ではない、他の多くの人のように、
「現実的に、何か苦しみを生む出来事が起きたため」ではありません。

「ネガティブな自分」がデフォルトとなっており、更に、その自分を絶え間なく否定しているために、

「現実的に大変な状況に陥っている」とか、そういうことには関係無く、
何かが起きても、起こらなくても、常に苦しいのです。

「ネガティブ・ナルシズム」(ネガナル)ってどういう状態か、少しはお伝え出来てたら良いなと思います。

▼ネガティブ・ナルシズムの方に多く見られる「特別感」…「私は特別な人間」という感覚について

なぜ「ネガティブ・ナルシズム」状態の人は、何をやっても楽にならないのか?

さて。

最初にご紹介した「ネガナル」の特徴のひとつに、

楽になるために、これまで様々なことに取り組んできたが、楽にならない。変わらない。

というものがありました。

なぜ「ネガティブ・ナルシズム」状態の人は、何をやっても楽にならないのか?

長くなりましたので、次の記事に続きます。

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