そのメソッドやツール、本当にあなたに合っていますか??
「スピリチュアルジプシー」だった私。
私がまだすごく苦しかった頃に、引き寄せやヒーリングにハマった時期がありました。
その頃に私が考えていたのは、
「これ!という素晴らしいメソッドやツールに出会えれば、私は変われるはず!」
「誰か素晴らしいヒーラーやチャネラー・セラピストに出会えれば、私は楽になれるはず!」
ということでした。
だから、ネットを彷徨っては、”本物”と思えるメソッドやノウハウやツールを探し、
「”本物”と思える誰か」を探していました。
そういうもの、そういう人に出会えさえすれば、
私は変われる、幸せになれるのだと。
そして、「これ!」と感じた色々なものに手を出しました・・・
メソッドや「誰か」に、力があるのだと思っていた。
完全に人頼みであり、他人軸だったと思います。
いわゆる「スピリチュアルジプシー」状態。
いま振り返ると、それも必要なプロセスだったのだとは思います。
楽にしてくれる「何か」や「誰か」に出会うことこそが重要なのだと思っていた私は、
つまり、ある意味、お手軽に・簡単に楽になりたかった私は、
散々探して試して、「そういうものは無いのだ」と、
「自分次第なのだ」と、
自分の身をもって理解しなければ、その先へは進めなかったと思うから。
「やっていて苦しくなるメソッド」や、「実践できない方法」は、、、
だから、いま「スピリチュアルジプシー」や「セミナージプシー」状態の方には、
「気が済むまでやるしか無いよね」と思います。
すごく苦しい時は、どうしても人頼みになってしまうものだと思うし。
ただ、ひとつお伝えしたいのは、
「やっていて苦しくなるメソッド」や、「実践できない方法」は、
諦めて、捨ててもいいんじゃない?
ということ。
たとえば、有名どころ(?)で言うと、「感謝すればいい」とか、「良い気分で居ればいい」とか。
でも、それができない人も居る。
苦しくてどうしようもなくて、感謝なんてできない。
良い気分になんてなれるわけがない。
・・・これ、当時の私ですが笑
そういう状態の人が、一生懸命これらのメソッドに取り組むと、
どうしても、「できない自分」を責めてしまう。
「感謝」とか「良い気分」とか、
すごく真っ当で正しいからこそ、
余計に、それができない自分を責める。
また「このメソッドで効果が出た!人生が変わった!!」という人が居るものだから、
「正しく実践できれば変われるのに、できない私がダメなんだ・・・」と、そういう面でも自分を責める。
そして、自分に自信が無いから、
「その方法は自分には合わないのかもしれない」という可能性や、
場合によっては「そのメソッドがおかしいのかもしれない」ということには目を瞑って、
「できない私がダメなんだ」と思ってしまう。
楽になるために始めたメソッドなのに、ますます苦しくなる。
今より更に自分を責めて追い詰めるという、負のスパイラルに嵌ってしまう。
・・・はい、これも当時の私です笑
だから、余計なお世話だけれど、いまそういう状態で辛い人には、
やっていて苦しくなるなら、
それ、捨ててもいいんじゃない?
とお伝えしたくなってしまうのです。
「今のありのままの自分」を認め、そこからスタートする。
感謝できないものは仕方無い。
だって、どうやったってできないのだから。
感謝できないなんて、人としてダメだって感じるし、
そんな自分が情けなく、できそこないみたいに思えたりしても、
でも、「できない」というのが、
どうやっても誤魔化しようのない、「今の自分」です。
苦しかった当時の私は、
「感謝はするものじゃなく、自然に湧いてくるもの」なんていう、ごもっともな言葉なんてどうでもよかったし、
「感謝できない自分を受け容れる」なんてことも、とてもじゃないけどできなかった。
でも、それでいいんです。
だって、できないんだから。
やってて苦しいんだから。
できないということは、苦しいということは、
今の自分には、その方法は無理だということ。
合わないということ。
私たちは、ひとりひとり生まれ持った性質も個性も違うし、
人生で体験してきたこともまったく違います。
「すべての人に効果のある方法・メソッド・ツール」は無いと、私は思っています。
それくらい私たちは「ひとりひとりが違う人間」です。
けれども、「人間の身体や心の基本的な・普遍的な仕組み」に基づいたもの、
「人間の本質的なシステムに基づいて、具体的に、その人に何が起きてるかを見て行く方法」は、
100%とは言えませんが、有効性は高いと言えるかと思います。
ただしこうした方法のほとんどは、地味でそれなりに時間もかかります。
そのメソッドやツールで人生が変わった人、幸せになった人は、
それが、その人に合っていたのでしょう。
今のその人の状態やタイミングに合っていたのでしょう。
でも、今の自分には無理、合わない。
それだけのこと。
だったら、ちょっと勇気が要るかもしれないけれど、
どんなに正しくても、
どんなに多くの人に効果があるものでも、
思い切って、止めたり、休んだりしてもいいんじゃない?
私は、そう思います。
(というか、当時の自分にそう言ってあげたいです。)
これは、「できないんだから仕方無いじゃん!」と開き直るというのとは、少し違います。
「今の等身大の、ありのままの自分を」を知り、
ジャッジせず、否定せずに、
ただ、それを認めて、
そこからスタートする。
ということです。
そして。
やっていて苦しくなるほどなのに、
救いを求めて、必死にそれに取り組んでいる自分。
それほどに、自分は楽になりたいんだ。
それほどに、自分は苦しいんだ。
「できない自分」を責める一方じゃなく、
そこまで苦しんで必死になっている、その自分の方に目を向けて、見てあげて欲しいなと思うのです💐