「本当にやりたいことをやろう!」
「自分が好きなことをするのが大切」
そんな言葉を聞いて、
むしろ苦しくなったことはありませんか?
モヤっとしたり、
胸がザワザワしたり…
そうできたらいいけれど、そもそも「やりたいことなんて分からない」と感じてしまう。
実は、そんな方はとても多いのです。
クライアントさんにもそういう方はたくさんいらっしゃいますし、
私自身もそうでした。
今回は、「やりたいことが分からない…」という理由について、
ひとつの可能性をお話してみたいと思います^^
「やりたいことが分からない」理由とは…
「やりたいことが分からない」状態になると、
私がやる気が無いからだ。
怠けていて、本気じゃないからだ。
意思が弱いからだ。
そんなふうに思ってしまう方もいるかもしれません。
でも実は、「やりたいことが分からない」のは「やる気が無いから」ではなく、
「心身の状態や過去の経験によって、それを“感じ取りにくくなっている”」可能性があるのです。
その理由のひとつが、
「トラウマの影響」です。
トラウマがもたらすサバイバル状態
トラウマの影響を受けている状態とは、
ひとことで言えば、
心身が「危険」を感じている状態。
つまり、「危険だ!」「警戒しろ!」というアラーム(警報)が鳴り続けているような状態。
いつ何が起こるか分からない。
警戒して備えておかなければならない。
緊張状態で休まらない。
不安や恐怖でいっぱい。
いわば、ずっと「サバイバル状態」で生きているようなものです。
そんなときに、
自分は何がしたいだろうか(希望や展望的な意味で)
どんなことが好きなのか?
それを考える余裕があるでしょうか??
「自分は何がしたいだろうか・・・」と考えても、
心身はサバイバル状態、
生き延びようと必死になっていて、
それどころじゃないです…😭
こうなっているかもしれないのです。
自己否定のスパイラル
このサバイバル状態にある人が、
「自分らしい人生を生きたい」と願って、
自己啓発のようなものに取り組んで、
「本当にやりたいこと」を見つけようとしても…
このサバイバル状態のままでは、なかなかうまく行かないかもしれませんよね。
いくら考えても分からずに、焦りや不安が募る。
「自分にはやりたいことがない。ダメなんだ…」と苦しくなり、自己否定に陥ってしまう。
そんなケースって、決して珍しくありません。
でも。
それは“あなたが悪いから”ではなく、
心や体の仕組みとして自然に起こっていることなのです。
「やりたいことが分からない」時に、まず大切なこと。
もし、あなたが「サバイバル状態」にあるかもしれないと感じるのであれば。
まず大切なのは,
自分の心身に安全を感じさせてあげることです。
危険を感じている状態では、
「やりたいこと」なんて分からなくて当然です。
心身が、「安全だ」「安心していい」と感じられて、
はじめて余裕が生まれます。
そうなってようやく、
自分は何がしたいだろうか(希望や展望的な意味で)
どんなことが好きなのか?
こうした問いに、自然に向き合えるようになっていくのです。
自分に安全を感じさせてあげるために。
自分に安全を感じさせてあげるために、どんなことから始めれば良いか。
これまでのブログでも、自分で取り組めるセルフワークをご紹介していますので、ご参考にしてみてくださいね^^
ただし、ブログでご紹介しているのはシンプルに取り組める方法です。
セッションでは、おひとりおひとりの状態に合わせて、より深いアプローチを行っています。
✅安心や心地よさを感じるためのこと
✅身体(神経系)の調整
✅トラウマと向き合うこと
✅心の仕組みを知ること などなど、
おひとりおひとりの状態に合わせてこれらに取り組みながら、
「サバイバル状態」から抜け出し、
本当に自分らしく生きて行くことのサポートをしています。
「やりたいこと」を見つけるためのヒント。
トラウマの影響が無い人でも、
「自分が本当にやりたいこと・望んでいること」に気づいている人は、
実はそれほど多くないのかもしれません。
「自分がどうしたいのか」よりも、
「何が正解か」、「どうするべきか」
それが大切だと思って生きて来た。
そんな人が多いのではないでしょうか。
私もそうでしたし、特に昭和世代はその傾向が強いかもしれませんね。
それはいわば、「自分がどうしたいのか」を感じる回路がじゅうぶんに育っていない状態。
だからこそ、まずはこの回路をつくることがスタートかもしれません^^
「やりたいこと」「本当の望み」を見つけようとするときに大切なこと。
そして、自分が本当にやりたいことを見つけようとするときに大切なのは、
頭で考えることじゃなくて、
感じてみること。
「自分の本当の望みって何だろう?」と考えると、
どうしても、外側の価値観や情報を基準にしてしまいがちです。
私たちは思っている以上に、そういったものに「洗脳」されています。
●社会的に成功とされていること
●周りから良いと言われていること
これらが必ずしも、あなた自身の幸せや望みとは限らない。
むしろヒントになるのは、
やっていて喜びや満足を感じること。
成功するかなんて分からなくても「やりたい」と思えること。
気づいたら自然にやっていること。
時間を忘れて没頭してしまうこと。
自分なりの工夫や探求をしたくなること。
こうしたもの中に、本当にやりたいことの芽が隠れています。
そして、それは「考えて」見つけるものではなく、
感じて気づくものなのです。
「感じる」ってどういうことか。
私たちは、そもそも「感じる」ことも苦手だったりします。
少しずつ変わってきている部分もあるとはいえ、
まだまだ社会全体が「考える」ことを優先していて、「感じる」ことが後回しにされがちだなあと思います。
「感じる」とは、
身体の感覚に意識を向けること。
最初はピンと来なかったり、よく分からないかもしれません。
でも、これも筋トレと同じ。
繰り返すことで、少しずつ「感じる」回路が育っていきます。
ただし、トラウマを抱えている場合は「感じること=危険」と結びついていることもあるので、
決して無理はしないでくださいね。
「いま」どうしたいか?から始めてみる。
「この人生で、本当に望んでいることは何だろう?」
それを知りたい気持ちはよーーく分かります。
でも、感じてみたとしても、
いきなりこうした壮大な問いの答えが分かることはほとんどありません😅
そこで大切なのは、
いま、自分がどう感じているのか。
いま、自分がどうしたいのか。
それを感じ取ろうとしてみること。
え、そんな地味なこと??
と思われるかもしれません。
でも、そうなんです。
大切なのは、その地味なことの積み重ねなんです。
普段から「自分はどう感じているのか」「どうしたいのか」、
そこに意識を向けることで、
少しずつ「感じる回路」が育ち、
やがて「本当の望み」との出会いにつながっていきます。
「未来」は、頭の考えの中にしか存在しません。
本当に存在するのは「いま」だけ。
いま、自分はどうなのか。
そうやって、いまの自分に気づいてあげることが、すべての始まりです。
「本当の望み」って実は・・・
そして、これも知っておいていただけたらと思いますが、
私たちの、深層の「本当の望み」って、
「Do(行動)」よりも「Be(在り方)」だったりします。
「こんな仕事がしたい」みたいに、
「ああしたい」「こうしたい」というよりも、
「こんな自分で在りたい」
それが本当の望みや願いだったりします。
だから、すぐに答えを見つけようとする必要はありません。
焦らなくてもいいし、無理に結論を出そうとしなくても大丈夫。
自分が少しでも、安心や安全を感じられているか?
そして、
「いま、どうしたい?」を耳を傾けてみること。
そこから始めてみてくださいね^^
セッションは「トラウマの癒し」だけじゃない。
当方のセッションは、「トラウマの癒し」という印象を持たれる方が多いと思います。
けれども、実際にはトラウマの癒しに限定されません。
自分を探求していく過程は、必然的に、
「本当の自分の願い」や「望み」に出会っていくプロセスでもあります。
ですので、
「やりたいことが分からない」
「もっと自分らしく生きたい」
そんな方のサポートも行っています。
安心して自分の心や感覚に向き合いながら、
自分の本当の望みや願いに出会うお手伝いができれば嬉しいです^^
ご興味のある方は、ぜひお気軽にセッションをご利用くださいね。