必要なのは、「イメージ」よりも、「リアルなもの」だった。

必要なのは、「イメージ」よりも「リアルなもの」だった。
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人は、心の苦しみに対して「心」だけに原因や解決を求めがちだけれど…

ここ最近、自律神経の調整などについて重点的にお伝えしていますが。

私が心の癒しに取り組み、以前よりもだいぶ楽になりながらも、
でも、幼い頃からの根本的な苦しみ・・・激しい自己否定や劣等感、他者への醒めた感覚や繋がれなさ、
そういったものはほとんど変わらずに苦しいままだったこと。

そのために、「いったい自分には何が必要なのだろう」「これを癒すためにはどうしたら良いのだろう」
そうした探求を続ける中で、
「これが必要だったのだ」と深く納得したもの、そして自分で実践していく中で変化を実感したものが、
この自律神経の調整や身体へのアプローチでした。

人は、心の苦しみに対して「心」だけに原因や解決を求めがちです。
私もずっとそうでした。

けれども、「心」だけでなく、「自律神経の状態」や「身体の状態」も大きな影響を及ぼしていること。
場合によっては、自律神経や身体にアプローチする方が必要だったり効果的だったりすること

それを深く実感しています。

▼それについて詳しく書いた記事がこちらです。

※なお、本質的な癒しのためには「身体や自律神経の調整だけ」で十分だとは思っていません。
上のブログ記事でも書いているように「心」と「身体や自律神経のこと」その両方が必要で大切だと考えています。

根源的に人が求めている、必要としているのは、こういうものかもしれない。

私が自律神経や身体へのアプローチを学び始めたきっかけは、
ある時、自分で自分に心理セラピーをしていた時に、自分の中の傷ついた部分を、身体の感覚で感じながら対話をしていたのですが、
ふと、自分のお腹と胸に手を当てたい感じがして、そのようにしてみました。

すると、すごく身体がほっと緩む感覚や温かさを感じたのです。

その時に、

もしかすると、私に必要なのは、こうして実際に触れる感触のような「リアルなもの」なのではないか。

そう感じて、そこから身体に触れるケアである「タッチケア」や、自律神経のことについて学び始めたのでした。

▼自分でできるタッチケア、「セルフタッチング」のワークをご紹介しています。

私は回避性の愛着障害のため、
「温かさ」とか「触れる」とか「繋がり」とかは、
どうにも面倒で、自分にはまったく縁の無いものという感じだし、そして実際に大して求めてもいなくて、
実は、ものすごく「苦手なもの」でした。
自分自身に触れることにも抵抗がありました。

だから、自分にそういったものが必要だとは、あまり感じていませんでした。

けれども、自分の身体に触れた時の感触や温かさ、ほっとする感じ・・・
それを体験した時に、

根源的に人が求めている、必要としているのは、
触れる感触とか温かさとか…結局はそういうものなのかもしれない。

そう感じたのです。

私の根本的な苦しみの部分に必要だったのは、もう一段深い「リアルなもの」だった。

イメージは「思考」です。

例えば、イメージの中でわん泣いたり、素晴らしい体験をしたりして、
その場ではスッキリしても、実はそれほど変化は無かった…という経験は無いでしょうか。

イメージが悪いという話ではありません
脳は実際の体験とイメージの区別が無いと言われますし、
心理セラピーでも、しっかり身体の感覚と繋がって行うものは、自律神経や身体の状態に影響を与えますし、癒しや変容に繋がります。

私がセッションで使用する心理セラピーも、そのように「身体の感覚と繋がって行う」手法であり、私自身も効果を感じています。

けれども、私の根本的な苦しみの部分に必要だったのは、もう一段深い「リアルなもの」だった。
そう思うのです。
あくまでも、これは私のケースですが。

リアルな「いのち」に触れて、感じて行くこと

最近ブログでお伝えしている自律神経の調整も、自分の身体に触れたり、身体を動かしたり、声を出したり、
そういう「リアルなもの」が多くあります。

また私自身は、自律神経の調整だけでなく、身体を動かしてトラウマを解放したり、身体との繋がりを育んだりするアプローチにも取り組んでいます。

これらのワークは、私にとっては、
単に「良い感じになって行くためのエクササイズ」というだけではありません。

自分の「身体」と「自分自身」を労わることであり、
自分自身と繋がって行くことであり

そして、

思考や概念、「私はこういう人間」という思い込み。

それら以前に存る、
リアルな「いのち」としての私たち…その温かさや生命力、いのちの’ゆらぎ’に触れて、感じて行くこと

そいうものだと思っています。

そして、私たち人間にとって、こうした「リアルなもの」に触れることは、
やっぱり大切で必要なのだろうと感じます。

今回お伝えしたような私自身の体験から生まれたのが「ソマティック・コンパッション・セラピー」です。

セッションでは、オンラインであっても、
できるだけこういった感覚を感じていただけるように心がけています。

ただし、必要なものはその方によって異なるので「押し付ける」ようなことはありません。ご安心くださいね。

自分もそういう「リアルなもの」が必要かも、それを求めているかも・・・と感じる方のご参考になれば嬉しいです

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