【「同一化」を外すことは癒しの大切な鍵のひとつ】「同一化」を外すのが大切な理由~使える「パーツ心理学」の概念

癒しにおいては、「同一化を外す・緩める」ということが、とても大切な鍵のひとつです。

この「同一化」ってどういうことかと言うと…

これ、パーツ心理学の概念を用いると、とても説明しやすいんです^^

まずはパーツ心理学について、こちらの記事をご覧ください↓↓

目次

私たちは、自分の中に存在する「パーツたち」と同一化している。

「パーツ」という概念について、なんとなくご理解いただけたでしょうか^^

さて。

「癒し」というのは、超ざっくり言ってしまうと、
「自分の中の苦しみを抱えているパーツたち」を助けてあげること、安心させてあげることです。

実は苦しんでいるのは、自分の中に存在する「パーツたち」なんです。
この苦しんでいるパーツたちは、以下の記事の「かつてのあなた」と言うこともできます。

私たちは様々なパーツと「同一化」している。

私たちは日常の中で、無意識に、様々なパーツと「同一化」しています。
これは「パーツと一体化している」「パーツに乗っ取られている」と表現することもできます。

どういうことか、私を例に挙げてお伝えしてみますね^^

私の中には、冷酷で、社会や他者に対して心を閉ざして敵対しているパーツちゃんが居ます。
社会や他者を睨みつけて見下して、「くだらない」とか「けっ」とか言ってるような様子です。
(こういうパーツちゃん、あなたの中にもいるでしょうか??)

何かがトリガーとなって、このパーツが発動(活性化)して、このパーツが前面に出て来るような時があります。
このような時、「現在の、大人の私」が、このパーツと「同一化」「一体化」することが起きて、
私は社会や他者に対して斜に構えるようなモードになるし、「けっ」と思ったりします(^^;)

けれども私も、24時間365日「けっ」では無いわけです。
一応、優しい私の時もあります。笑
つまりその時は、その「けっ」というパーツちゃんとは「同一化」していない状態です。

苦しみを抱えているパーツと完全に同一化している時に、私たちは非常に苦しさを感じます。

なお、「同一化」が深いパーツについては、「何かトリガーがあった時に活性化して、そのパーツが前面に出て来る」という形ではなく、「それが自分そのものである」と感じている場合も多いです。
常にそのパーツと無意識に一体化しているような状態と言えます。

パーツとの「同一化」を外して、「対象」として見て行くこと。

そして、この「くだらない」「けっ」というパーツちゃん…名付けて「”くだらない”ちゃん」としましょうか。
( 見つかった パーツにアクセスしやすくしたり、関係を作ったりしていくうえで、パーツに名前を付けることをしたりします。)

この「 ”くだらない” ちゃん」は、決して、性格が悪いとか根性が悪いから、そういう状態なのではありません。
本当の意味の楽しみで「くだらない」とやっているわけでもありません。

そういう状態になった、何かしらの理由があるのです。

だから、その 「 ”くだらない” ちゃん」が、どうしてそういう状態なのか、何を抱えているのか…そういったことを理解して行きたいわけです。

この時に、 「 ”くだらない” ちゃん」と自分が「同一化」している状態では、「 ”くだらない” ちゃん」のことをちゃんと見てあげることができません。

対象と距離が近すぎたり、くっついていたりしていたら、ちゃんとその対象を見ることはできませんよね。
それとまったく同じことです。

パーツたちのことも、ちゃんと距離を取って、対象として見ることが必要なのです。

色眼鏡ではなく、ニュートラルな視点でパーツたちを見てあげること。

また、こういうこともあります。

この「 ”くだらない”ちゃん」のことを、良く思っていない別のパーツも居たりします。
「人を見下したりバカにしたり…そんなのダメだ!!なんでそんな風にするんだ!!」みたいに。
このパーツちゃんを「”ダメ子”ちゃん」としましょうか。

「”くだらない” ちゃん」がどういう状態か、何を抱えているかを見て行く時に、
私たちは、知らず知らずのうちに「”ダメ子”ちゃん 」と「同一化」して、その状態から見て行こうとしたりします。
「人を見下すなんて…なんでこんな状態なんだ。」と、ニュートラルな目線ではなく、どこかで 「”くだらない” ちゃん」に対して否定的な感覚を持った状態で見て行こうとしてしまう。

そうすると、どうなるか…

「”くだらない” ちゃん」のことを、「この人はダメだ」とか「ダメだから変えなきゃ」という「”ダメ子”ちゃん 」 の色眼鏡を通して見てしまうことになるです。

この状態では、「”くだらない”ちゃん」の真実は見えてこないというのは、何となくお分かりいただけるかと思います。

最初から、相手に対する何らかの先入観や決めつけを持って、そういう色眼鏡を通して見てしまえば、
その相手の本当の姿は見えません。

それが否定的なものであれば、なおさらです。

ジャッジの無い温かな目で見ることで、初めて真実が…

「”くだらない”ちゃん」の本当の気持ちや抱えているものが見えて来ます

こういう時は、自分が「ダメ子ちゃん」と「同一化」していたことに気付き、「ダメ子ちゃん」もひとつのパーツとして、自分と離して対象化します。

実は「ダメ子ちゃん」も、単純に「”くだらない”ちゃん」に対してダメ出しをしているわけではなくて、必死に「それはダメだよ!」と言っていたりするわけで、
ダメ子ちゃんにも、「”くだらない”ちゃん」を否定する理由や背景があるのです。
だから、 「”くだらない”ちゃん」 だけではなく 「ダメ子ちゃん」 のことも、ちゃんと見てあげたいのです。

どのパーツとも「同一化」していない時、私たちはニュートラルな状態

ちなみに、私たちの中には、そりゃもう多くの様々なパーツちゃんたちが存在していますが、
どのパーツとも「同一化」していない時、私たちはニュートラルな状態で、
ユーモアや温かさ、落ち着き、勇気などの質もそこに存在しています。

できれば、この「どのパーツとも同一化していない状態」で、パーツたちを見て行ってあげたいわけです。

逆に言えば、そういう視点でパーツを見ることができない時は、何らかのパーツと「同一化」している状態です。

このように、パーツ心理学の概念を使うと、「何らかのパーツと同化してしまっているかどうか」ということが認識しやすく、非常に役に立つと私は感じています^^

なお、愛着障害やネガティブ・ナルシズム状態など、幼い頃からとても苦しい人、自己否定が激しい人は、
その苦しいパーツや激しい自己否定のパーツとの同化が非常に深いため、
この「すべてのパーツとの同一化が外れたニュートラルな状態」がまったく感じられなかったりします。

そういう方には、まずは「身体へのアプローチ」をお勧めします。

あなたの中のパーツに目を向けてケアしてあげるのは、「いまの大人のあなた」

先ほどもお伝えしたように、「苦しみを抱えているのはパーツ」です。
このパーツを見て行ってあげたい。
そして、あなたの中のパーツに目を向けてケアしてあげるのは、「いまの大人のあなた」です。

でも、パーツと同一化している状態では、
「大人の自分」はパーツと一体化して、怒ったり苦しんだりしているわけで、

それはどういう状態かというと、
「 苦しんでいるパーツを見てあげる人が誰も存在していない」という状態です。
苦しんでいるパーツを見てあげるべき「いまの大人のあなた」が、パーツと一体化してしまっているのですから。

これだと、パーツの苦しみは、ずっと見てもらえないまま、誰にも見てもらえないままです。

ずっと苦しみを抱えて来たパーツたちを、見てあげたいですよね^^

こんな風に「同一化」を外す・緩めることが癒しにおける鍵になるわけですが。
パーツ心理学の概念は、それを分かりやすく説明できるし、何らかのパーツと同一化している時に、それが分かりやすい(自己認識しやすい)ので、クライアントさんへの説明でも私はよく使っています。

あなたの中にどんなパーツたちが存在しているか。
そして、どのパーツとも同一化していないニュートラルで温かな視点で、自分の心の中…パーツちゃんを見て行ってあげた時に、何が見えてくるのか。

ご興味があったら、取り組んでみてくださいね^^

パーツとの「同一化」や癒しのポイントを、分かりやすく図解にした資料を作成しました。
以下の記事からご覧いただけます。

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