「頭では分かるのにどうにもならない」というのは、当然のこと?
突然ですが、こんなお悩みはあるでしょうか。
- 自己否定が激しい。自分が嫌い、許せない。
- 自分は何をやってもダメだと感じる。自信が無い。
- なんだか分からないが、生きづらさを感じている。
- 人と比べてしまって落ち込む。
- 自分はひとりぼっちだ、誰にも理解してもらえないと感じる。
- 人の顔色が気になって、言いたいことが言えない。
- ささいなことでイライラしてしまう。
- 人間関係が上手く行かない。
- 人前で上手く話せない。緊張してしまう。
- 辛い恋愛ばかりを繰り返してしまう。
上に挙げたのは、ほんの一例です。
人それぞれ、さまざまな悩みや苦しみがあると思います。
そして多くの方が、
「頑張って乗り越えよう」とか「自分を変えよう」と努力されていらっしゃるのではないでしょうか?
けれどもなかなか上手く行かずに、ますます「こんな自分はダメだ」という苦しいサイクルに入ってしまう
「頭では分かるのに、変えられない。どうにもならない…。」
そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
けれども実は、
「頭では分かるのに、変えられない。どうにもならない」というのは、
ある意味、当然のことなのです。
苦しみや悩みの「真の原因」は無意識の領域(潜在意識)にある
「潜在意識」という言葉が、最近はよく聞かれるようになりましたね。
私たちが普段認識している意識は「顕在意識」と呼ばれます。
脳の全体を100%だとすると、この「顕在意識」と呼ばれる部分は、約3~8%しか無いと言われています。
そして、まったく気付いていない、つまり無意識の領域は「潜在意識」と呼ばれ、
それがなんと、92~97%を占めていると言われています。
苦しみや悩みの原因の多くは、実はその潜在意識下にあるのです。
そのため、根本的な解決のためには、潜在意識を見て行くことが必要となります。
私たちが歩く時に、いちいち「どんな風に手や足を動かそうか」と考えなくても歩くことができるのは、歩き方が潜在意識にしっかりインプットされているからです。
そのように、潜在意識にある莫大な情報が、私たちの生活を支えています。
例えば、「甘いものを食べるのを止めたい」と思っていても、
もしも潜在意識に「甘いものを食べると安心できる。甘いものは私を助けてくれる。」という思いがあったら、どうなるでしょうか??
私たちは、自分の潜在意識(無意識の領域)に、どんな思いや感情があるかに全く気付いていません。
(それが「無意識の領域」ということです。)
この例で言えば、頭で思う(=顕在意識)「甘いものを食べるのを止めたい」という思いには気付いていても、
潜在意識の「甘いものは私を助けてくれる」という思いには、まったく気付いていないということです。
まったく気付いていないということは、吟味されていない(検討したり疑ったりしていない)ということ。
つまり「それを疑いなく100%信じている状態(=疑いを持つ余地も無いくらい、その人にとっては「真実」になっている)」ということです。
例で言えば、
「甘いものは私を助けてくれる」という潜在意識の思いの方が、
実はその人にとっての「真実」ということです。
この場合、いくら「甘いものを止めよう」と頑張っても難しいというのは、何となくお分かりいただけるでしょうか。
意識の約95%を占める潜在意識下の、無意識に絶対的に信じている「真実」の方が、
圧倒的にパワーを持つのです。
潜在意識の中の思いや感情は、圧倒的なパワーを持つ。
例えば、潜在意識の奥深くに「私は愛されない人間だ」といった思いがある場合、
それが、たとえ自分にとって苦しみを生むものであっても、
自分自身の中で、疑いなく、それを100%信じている
ということです。
そのため、「私は愛されない人間だ」という思いは、実際は「思い込み」であり、真実ではなかったとしても、
自分にとっては「紛れもない真実」であり、非常に大きなパワーを持つことになります。
こうした場合、「意思の力」で変える・どうにかするというのは、実は非常に難しいことなのです。
感情のエネルギーが、ますますその思い込みをリアルなものにする
潜在意識にあるネガティブな(=苦しみを生む)思い込みには、
ほとんどの場合、大きな感情のエネルギーがくっついています。
ネガティブな思い込みというのは、心の傷やトラウマが原因となって生まれていることが多いためです。
その時のショックや辛い感情など、未完了のエネルギーや、感じるのが辛いために抑圧した感情などが、潜在意識にはたくさん溜めこまれているのです。
例えば「私は愛されない人間だ」という思いによって苦しんでいる場合は、そこにどんな感情があるでしょうか?
人によって様々ではありますが、愛されない悲しみや怒り、絶望感、諦めのような感情がくっついていたりします。
感情は「身体で感じるエネルギー」であり、体感(身体の感覚)を伴います。
またトラウマは自律神経や脳の状態も巻き込んでいるため、その神経の状態なども体感として感じます。
この大きな感情のエネルギーや体感覚が、その思い込みをリアルなものにします。
そのため、「私は愛されない人間だ」というのは、「自分にとっての、紛れもない真実だ」としか感じられない…という状態になるのです。
ぜひ、以下のことをちょっと想像してみてくださいね。
「私は愛されない人間だ」という思いがあったとしても、
もしそこに、一切なんの感情もくっついていなかったら…
もし、悲しみも怒りも、絶望感も無かったら、どう感じると思いますか??
もしもそこに、何の感情も伴わなかったら。
「私は愛されない」が、
なんだか、単なる言葉 のように感じられないでしょうか。
「私は愛されない人間だ」という思いの真実味(リアル度)や苦しみの度合いは、かなり低そうだということは、何となくご想像いただけるのではないでしょうか。
このように、潜在意識にある思いや感情は、大きなパワーを持っています。
そのために、そちらに引っ張られてしまうのです。
こうした心の仕組みを知らずに、「変えられないのは自分の意思が弱いからだ」と、ご自分を責めてしまう方がたくさんいらっしゃいます。
それは、とても辛いことです。
この心の仕組みを、多くの方に知っていただきたいと願っています。
どうやって潜在意識(無意識の領域)を見て行くのか??
悩みや苦しみの「真の原因」が潜在意識(無意識の領域)にあるとして…
けれども、潜在意識とは、先ほどお伝えしたように「無意識の領域」なので、
そこにある情報はいくら頭で考えても分かりません。
「じゃあいったいどうすればいいの?」と思われますよね。
実は鍵となるのは「身体」です。
身体で感じる「感覚」が、潜在意識への入口なのです。
身体の感覚に深く寄り添い、それを否定することなくありのままに感じて行くことで、
普段の意識上(顕在意識)ではまったく気付いていなかった「無意識下に抑え込んでしまった自分の本当の思いや気持ち」や「真の原因」が浮かび上がって来ます。
また当方のセッションでは、心の深層、潜在意識を解剖するための「気付きの問いかけ」と言われる特殊な質問を用いて、そこにある思いや感情を紐解いて行きます。
こうした方法で、問題の原因にアプローチをして行きます。
潜在意識にあるネガティブな思いや感情も、決して恐ろしいものではない
潜在意識にある思いや感情は、その多くが、
「私を認めて!」という悲痛な叫びだったり、
恐怖に脅えていたり、
深く傷付いたあまりに、頑なに心を閉ざしている姿であったりします。
決して恐ろしいものではありません。
こうした、まったく気付いていなかった潜在意識の思いや感情を知って行くことで、
自然と、自分への深い理解と癒しが起きてきます。
「ああ、こんな風に感じていたら、苦しかったね。」
「ずっとずっと、頑張っていたんだね。」
そんな風に、自分への労りや温かい気持ちが湧いてきます。
それが、根本からの本質的な癒しや変容に繋がって行きます。
その過程には、それなりに時間がかかります。
それでも、自分を愛したい。
根本から変わりたい、楽になりたい。
そう思われる方のお役に立てましたら嬉しいです^^