【HSPの方へ】敏感さや繊細さは、この世界の美しさを深く感じられる「豊かさ」でもあります。

目次

HSPの人たちの生きづらさとは。

敏感な人たち…「HSP(Highly Sensitive Person)」について、広く知られるようになってきましたね。

HSPとは

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、生まれつき非常に感受性が高く敏感で、周囲の刺激を過度に感じやすい人のこと。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏によって提唱された。
HSPは、環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な生まれ持った性質であると言われ、全人口の15-20%、つまり5人に1人がHSPの傾向を持つとされている。

今の社会は、エゴを中心とした「恐れ」ベースのエネルギーだと言えます。

弱肉強食、
効率重視、
ひとりひとりの心や気持ちよりも「どうするべきか」「何が正しいか」が優先され、
誰もが自分を守ろうと必死になっている。

そんな社会の中では、
HSPの人の繊細さや、それに基づいた優しさは、時に「弱さ」と見做されてしまいます

私も、自分の繊細さ・・・

人の顔色が気になってしまう。
些細なことでも怖いと感じてしまう。
傷付きやすい。
人の気持ちを慮って自分を主張できない。

などなど、

そういった性質を「弱さ」だと感じて、そんな自分を恥じて否定していました。
そして無意識ながら、必死にその「弱さ」を押さえつけ、抑圧してきたのでした。
(それを明確に自覚できたのは、自分の癒しに取り組んでからですが。)

またHSPの人は、社会の恐れや争いのエネルギーを敏感に、強く感じるため、どうしても社会を「怖いもの」と感じがちです。

そのこともまた、HSPの人の「生きづらさ」の要因の一つとなります。

HSPの人は、この世界の美しさも深く感じることができる。

けれどもHSPの人は「敏感で生きづらいだけ」だとは、私は思っていません^^

敏感に感じる性質を持つということは、

この世界の美しさ
優しさや愛

そういった素晴らしいエネルギーもまた、深く味わい感じることができるということです。

美しさや優しさ心地良さ、愛おしさ…そういった感覚に意識を向ける。

人間の心の仕組みとして、自然にしていると、ネガティブな方に意識が向くということがあります。
これは本能的に危険を回避しようとするためです。

危険を認識しないと回避できませんよね。

だから、美しさや優しさ、心地良さ、愛おしさ・・・
そういったポジティブな感覚やエネルギーに「意識的に」気付いて、感じてあげることが大切になります。

意識的に気付こうとしないと、ポジティブな感覚や心地良さについては、気付かなかったりスルーしてしまったりするのです(^^;

(なお「ネガティブ」「ポジティブ」というのも、あくまでも人間の概念でしかありませんが…)

日常の生活で「綺麗だなあ」とか「気持ちいい!」と感じる瞬間、あると思います^^
けれども、それをちゃんと「味わっているか?」と言うと、そうでもなかったりします。

たとえば綺麗な花を見た時に

「ああ綺麗な花だなー」
「何ていう名前だろう」

そんな風に「頭で」思って、そこで終わり。

そんなことって多いのではないでしょうか。

「綺麗だな」とか「気持ち良いな」と感じたとき時に、ぜひ「身体の感覚」に意識を向けてみてください。

あなたが「綺麗だな」とか「気持ち良いな」と感じたとき、必ず身体も反応しています
何かしらの感覚があります。

「感じている」のは「身体」だからです。

感覚を、大切に身体で味わってみる。

「綺麗だなあ」「気持ちいいなあ」と思った時に、身体の感覚に意識を向けてみてください。

注意深く感じてみないと分からないくらいの、本当にささやかな、うっすらとした感覚かもしれない。
でもその感覚を、大切に、丁寧に「身体で」味わってみてください

身体の中がふわっと広がるような感覚。
身体の中にキラキラと光が入ってくるような感覚。

微笑みたくなるような感覚。

温かさ。

繊細な振動。

静けさ。

そんな感覚が感じられるかもしれません。

自分にとっての心地良い感覚を感じて行くほどに…

空を見て。

太陽の光と熱を感じて。

風に吹かれて。

花を見て。

音楽を聴いて。

映画を観て。

絵や芸術作品に触れて。

人との交流の中で。

子どもたちの笑顔を見て。

動物と触れ合って。

海で。

森の中で。

様々な場面に美しさは溢れています。

こういった美しさや心地良い感覚を繰り返し味わい感じるほどに、より深く繊細に感じられるようになって行きます

そして。

この世界の美しさ、
それを深く味わい感じられること・・・

それは「豊かさ」であると、私は思うのです笑顔

敏感さ・繊細さが、日常生活においてかなり辛いレベル…という方は、生まれつきの性質に加え、トラウマによる影響がある可能性が考えられます。(トラウマの影響により、さらに敏感さ・繊細さが強くなっている状態。)
その場合はトラウマのケアが、過敏さが和らいでいくための助けになる可能性があります。

HSPの方に知っていただきたいこと。

HSPの方は、生きづらさを感じたり、自分の敏感さ・繊細さと付き合う難しさを感じたりしていらっしゃる方が多いのではないかと思います。

けれども、その敏感さ・繊細さは、辛さだけに繋がるのではなく、
この世界の美しさを深く経験し、味わうことができる性質でもあるのだということ。

日常の中で、自分にとっての心地良い感覚を意識的に感じることをしていくと、そんな風に、自分の敏感さ・繊細さへの認識が変わって行くかもしれません^^

今まであまり使われていなかった素晴らしい資質が、花開いて行くかのように。

HSPの性質…ご自分の敏感さや繊細さが苦しみや生きづらさに繋がっている方に、ぜひこのことを知って、そして体験していただけたらと願っています。

▼「世界の美しさなんて感じられない」という方へ。

音声&ワークもどうぞ

「美しさや心地良さを感じて味わう」…実際にそれを体験していただけるワークと説明の音声をYouTubeにアップしています。
お役に立てば嬉しいですドキドキ

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