クリスマスも終わり、2024年も残すところわずかになりましたね。
皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。
今年最後のブログは、「徳山なおこが、なぜ ”身体が大事!!” と言い続けているのか」その理由について、クライアントさまからいただいたご感想をご紹介しながらお伝えします。
私たち現代人のほとんどが「身体との繋がり」がほとんど無い状態で生きています。
どれくらい繋がりが無い状態かと言うと、
「身体との繋がりが無い」ということにも気づいていないくらい、繋がりが無い。
という感じです(^^;)
けれども、「トラウマを癒す」という目的に限らず、
本当の意味で自分を理解して、そして自分らしく生きて行くことは、
「身体との繋がり」を抜きにしては難しいよなあというのが、今の私の思っていることです^^
今日はそんなお話をしていきたいと思います。
2025年、色々と言われていますが、
「自分自身との繋がり」「内なる安心や平和」を感じられる人が増えて行くことを願っています。
私個人の力は微々たるものですが、そこに貢献できたらという思いを持ってこの仕事をしています。
最初はセッションに、戸惑いや「これが何になるんだ」という疑問・イライラを感じるのも当然?
ご感想をくださったAさんは、約2年、継続してセッションを受けてくださった方です。
最初はセッションについてこんな風に感じていらっしゃったそうです。
一番はじめは内心で不信感や苛立ちを感じたのを覚えています。
体に意識を向けるとか頭と繋げるとかパーツとか、本当に何を言っているのかわからず、バカらしいとさえ感じていた…
正直に書いてくださったこと、本当にありがたいと思います^^
セッションの最初の頃は、Aさんのように、「何を言っているのか分からない」とか、「これに何の意味があるんだ」と感じられる方は、実は少なくありません。
これは、当方のセッションの内容・アプローチが、いわゆる「カウンセリング」や「心理セッション」に対して多くの方が持っている一般的なイメージとは、もしかするとだいぶ異なっていることも理由だと思います。
戸惑いや「何をしているんだろう」「これが何になるんだ」という疑問・イライラを感じるのも、当然だと思うのです。(もちろん、その疑問やイライラにもしっかり対応させていただきます。)
私たち現代人は、ほとんどの物事に対して「思考」「考え」を使って理解し対処しようとします。
多くの方が「思考」「考え」を中心に生きてきて、「身体」との繋がりがほとんど無い状態です。
以前の私も、もちろんそうでした。
そのため、セッションで
「身体に意識を向けてみてください」と言われても、それがどういうことかが分からない。
そんな状態だったりします。
けれども、悩みやストレス、トラウマの原因の多くは、「思考」「考え」の及ばない無意識層にあり、その無意識層にアプローチするには「身体」や「身体感覚」が入口になります。
また、ブログでもお伝えしているように、自律神経の状態がトラウマと深く関わっています。
いくら心の状態を見て行っても、自律神経や身体の状態が変わらなければ、本当の癒しや変容には繋がらないケースもあるのです。
そのため当方のセッションは「身体」へのアプローチをひとつの大切な柱としています。
このような状態からスタートしたAさんですが、それでもセッションを継続して受けてくださいました。
継続してくださった理由は「信頼していたから」だと書いてくださっています。
本当にありがたく、セラピスト冥利に尽きます。
「思考」「考え」は実態が無いから、変わってしまう、疑える。けれども身体は…
私は、身体へのアプローチはトラウマ療法において必須だと考えていますが、
「必要だから」というだけではなく、
もうひとつ、「ご本人の実感が伴うこと」も、身体へのアプローチがとても大切だと考える理由です。
「思考」「考え」、いわゆる概念に実態はありません。
だから、いくら頭で「これで大丈夫だ!」と思っても、簡単に変わるし疑うこともできます。
私がたまに使う例え話ですが、良かったら、ちょっと「自分のこと」として想像しながら読んでみてくださいね^^
↓↓
あなたは、趣味の場で出会った人と意気投合して仲良くなりました。
その人が実は、財界人がこぞって大金を払って鑑定を受けるという、ものすごい的中率の占い師「Z」だったことを知ります。
ある日、Zが「個人的なお友達だし、無料で占ってあげますよ」と占ってくれることになりました。
あなたは何年も前から、ある解決したい悩み、問題を抱えています。ちょっと怖い気もしましたが、それについて占ってもらうことにしました。
鑑定結果は「大丈夫!あなたの問題は3年後には解決しますよ!」というものでした。
さあ、どうでしょう。
占ってもらった直後は、「良かった!解決するんだ、大丈夫なんだ!」と喜び、ほっとするかもしれません。
けれどもそれから1か月経ち、3か月経ち…
ずっとその「大丈夫だ」という思いを持ち続けることができるでしょうか?
「本当に解決するのかな…信じて大丈夫なんだろうか。」
「もしかしたら無料だったし、私の場合は外れるかも…」
「いやいやすごい占い師だしきっと大丈夫だ!」
そんな堂々巡りが始まるかもしれません。
こんな風に、「思考」「考え」は簡単に疑えるし、
それを「信じ続ける」というのは、実はかなり大変です(^^;)
端的に言えば、
「思考」「考え」だけでは、「100%信じる」「100%安心する」ということは不可能なのです。
けれども、身体での体験に疑いは生まれません。
まさに「実感」です。
そしてその積み重ねは、あなたの中にしっかりと根付いて行きます。
もっと言えば、
「自分と繋がる」というのは、「自分の身体と繋がる」ことを抜きにしてはあり得ないと、
自分の体験から私はそう思っています^^
そして、身体と繋がることによって、
身体の持つ叡智や回復力・生命力、
そして内側の安心感や平和のようなものも感じられるようになっていきます。
内側に安心感があれば、外に求める必要が無くなっていきます。
それは人間にとって、とても助けになる大切なことだと私は思うのです。
それを感じられる人が増えることは、大袈裟ではなく、この世界の平和に繋がっていくことだとも思っています。
「身体での理解」は、自分にとって疑いようの無い理解、実感となる。
「身体」での体験・理解について、Aさんはこうおっしゃってくださっています。
体に意識を向けるとか頭と繋げるとかパーツとか、本当に何を言っているのかわからず、バカらしいとさえ感じていたのが、
その言わんとしていた事を体験できた時の驚きはこれまでにない感覚でした。
意味が分からず、バカらしいとさえ感じながらも、それでもセッションを受け続けてくださったAさん。
そしてある時に、「ああ!」と、「言わんとしていたことを体験できた時」が訪れました。
意味が分からず、バカらしいとさえ感じることを続けるのは、ものすごく大変なことだと思います。
セッションを続けてくださったAさんに敬意を表します。
この「ああ!」という身体での感覚・体験は、とても言葉で説明ができることではありません。
それは、自分にとって疑いようの無い理解、実感。
これがその人の中で「智慧」になり、その人を助けるものになっていくと私は思っています。
ここ最近のブログではご感想を紹介していますが、ほとんどの方がこの「実感」について書いてくださっています。
この「実感」を体験していただけるサポートができることは、私のセラピストとしての喜びです。
▼ご感想からの抜粋(クリックするとご感想の全文に飛びます)
Aさまのご感想
ご本人のご了解を得て紹介させていただいております。
忍耐強く、寄り添ってもらえた事と、
自分では得られなかったであろう感覚、境地があるのだと、知識ではなく体験で教えてもらえた事。
一番はじめは内心で不信感や苛立ちを感じたのを覚えています。
体に意識を向けるとか頭と繋げるとかパーツとか、本当に何を言っているのかわからず、バカらしいとさえ感じていたのが、
その言わんとしていた事を体験できた時の驚きはこれまでにない感覚でした。
体感に振り回されながらも、それまで全く手に負えなかった恐怖心や心の痛み、希死感に対処し得るんだと希望を抱くことができた事、感謝しています。