「客観的な視点」とか「客観的な意見」とか、
私たちは「客観的」「客観性」というものがあるように思っているし、
この社会は、それはあるような前提になっていますが。
「客観性」というものは、存在しません。
珍しく断言します。笑
(色んな可能性があると思っているので、普段は「断言」は苦手なんですが(^^;))
人間は、ひとりひとり違う世界を見て体験している。
私たちは、自分の内側を世界に映し出して見ています。
これを「投影」と言います。
「投影」は、実は体験的に理解するのはなかなか難しいのですが、
ものすごーーーく単純化して言えば、
「雲ひとつ無い晴天」は、
嬉しい気分の時は、爽快感を感じたり、美しく見えたりして、
憂鬱な時や落ち込んでいる時は、鬱陶しく感じたり、虚しく見えたりして。
同じ 「雲ひとつ無い晴天」 でも、感じ方や見え方って違いますよね。
こんな感じです。
私たちが投影しているのは、思考や概念、感情や身体の感覚など…
もっと繊細に言えば「自分というエネルギー」です。
人間は、「自分」を通してしか、世界を認識することはできません。
つまり、
目に映るものや感じるものに、
どこか「あなた風味」が加わってしまう感じです。
人間は「完全な空っぽ」になることができないので、
「自分というフィルター」を通して認識する以上は、
どうやっても、何かしらの「あなた風味」が加わってしまうのです。
(いわゆる覚者と言われる人は、完全な空っぽ状態か、ほぼそれに近いような状態だと思いますが。)
「人間は自分のエネルギーの反射を見ている」と表現してもいいかもしれません。
だから、あなたが見ているのは、
「あなた風味の」AさんやBさんであり、
もちろん人だけでなく、
「あなた風味の」コップであり、樹であり花であり、ビルであり、海や空や風なのです。
あながた見ている世界は、
あなただけの、美しい世界です。
本当に、私たちはひとりひとり、違う世界を見て体験しているんですね~^^
けれども「みんなが同じように世界を見て体験している」というのが、人間社会の大前提になっているわけです。
興味深いですよね!
大切なのは「あなたがどう感じているのか」ということ。
このように、私たちが認識しているものは、すべて「主観」と言えるわけです。
ですから、セッションで心を見て行く時も、大切なのは、あくまでも「主観」です。
「あなたがどう感じているか」それがすべてです。
多くのクライアントさんが、
「客観的な視点で」お話をしようとしてくださいます。
「これは、私が勝手にそう思ってるだけかもしれませんが…」
「相手はもしかしたら、こういう気持ちだったのかもしれないです。」
「たぶん他の人もそうだと思うんですが…」
でも実は、セラピストとしての私が知りたいのはそういう「客観性」とか「推測」とかではなく、
「それに対して、あなたがどう感じているか」なんです。
「客観性」や「推測」みたいな頭の声・理屈は、心の深層を見て行くうえでは、あまり要らないんです^^
「なるべく客観的に…」とお話してくださることを、ダメとか間違っていると言いたいわけではありません。
私たちは「できるだけ客観性を持つことが良い」と教育・訓練されていますし、「良かれと思って」「客観性が大切だと思って」お話してくださっていること、よく分かります^^
セッションでは、ある意味でワガママになるというか、自分の心に忠実になるというか、
「常識や、他の人がどうかなんて知ったことじゃない。”私は”こう思うんだ!こう感じるんだ!」
くらいの姿勢が良いのかもしれません^^
ですから、自分の心と向き合おう、心を見つめてみようと思われた時は、
まずは、自分にとことん正直になって、
そして、
あなたが、その相手や状況をどう感じているのか。
あなたには、どう見えているのか。
その「あなたの100%の主観」に留まって、そこを見ていってあげてみてください^^
そして、当方のセッション(OADセッション)に関して言うと、
クライアントさんがお話されることは、どんなに事実のようでも、ご本人にとっては事実としか思えなくても、
すべて、その方を通した世界の話…つまり投影ワールドの話です。
セッションは、その視点でお話を伺っています。
そして、どの投影が一番苦しみを生んでいるのかを見つけて、
その投影が生まれている元…つまり 「苦しみの真の原因」 を探して行きます。
これは実は、少し特殊なアプローチと言えますが
本質的な癒しには必須のことだと、私は思っています^^
癒しオタク・自己探求オタクの2人が、
「楽屋裏トーク」の名前通り、 ほぼ普段の私たちそのまんまの、”気まま”かつ”本音”の会話をお送りします (^^)/