能登半島での地震の被害にあわれた皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
少しでも早く、あたたかな安心できる時間が訪れることをお祈りいたします。
私が学んだNPO法人タッチケア支援センターの代表・中川れいこさんが、セルフタッチングの無料ワークショップを開催されます。
れい子さんは、ご自身も阪神淡路大震災の被災者であり、被災地でのボランティア活動をされてきた方です。
不安や苦しさを感じていらっしゃる方は、ぜひご参加ください。
<イベント詳細>
◆日時
2024年1月17日(水)20時~21時30分(最大延長22時)
◆配信形式:Zoomミーティング
※事前の申込みが必要です。詳細は以下のリンクをご覧ください。
https://selftouching240117.peatix.com/view
【主催者からのメッセージ】
今回のセルフタッチングでは、不安や不眠、ストレスやトラウマを緩和するための、様々な身体的・神経的なセルフケア・ワークをご案内します。
安心安全な場、グラウンディング、呼吸法等、そして、自分自身のからだに触れていくことを通じて“今・ここ”に在る自分自身とまずはつながりましょう。
不安や孤独を感じるときは、オンラインでもつながりあうことも大切です。
カメラオフでの耳だけ参加も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。
不安や苦しみを許してあげる。
大きな災害や事故が起きた時は、直接の被害に遭っていなくても、どうしたって心が痛むし、辛い気持ちにもなります。
そして内側の無力感が刺激されることも多くあります。
「人生には何が起きるか分からない、自分にはそれに対処する力が無い。」と感じる時、私たちは不安や恐怖を感じるのです。
人間同士の自然な共感性…人の痛みに接した時に自然に湧き出る痛みや共感、
それを越えて、不安でたまらないとか、すごく苦しいとか、
そうした状態になっている時は、自分の内側の無力感が強く刺激されている時です。
場合によっては、その不安や恐怖が怒りのような形で噴き出すこともあります。
災害のニュースを見ると苦しくなってしまうとか、政府などに対して強い怒りが沸くなどというのは、そうした理由からです。
くれぐれも誤解の無いように強調したいのですが、これは無力感を抱えている自分が悪いとかダメだとかいう話ではまったく無く、単純に「人間の心の仕組み」の話です。
被災地の様子を見て辛い気持ちになる時は、情報から距離を置くことが大切です。
まずは自分の心身が健やかであることが何よりも大切なことだからです。
けれどもそれは、目を背けて「無かったこと」にしてしまうのとは違います。
そうしたくなる時は、自分の中の無力感が強く刺激されて辛いために、蓋をしたくなってしまっているということ。(でも、それが「悪い」ということではまったくありません!それくらい辛いのだということに気付いてあげてくださいね。)
そんな時は、まずは自分の不安や恐れ、怯え、怒りに目を向けてあげてみてください。
私たちはどうしても、苦しみを嫌って、無くそう・抑えよう・遠ざけようとします。
これもまた、自分を守るための人間の自然な心の動きです。
けれどもそれでは、その苦しみは、誰からも顧みられないままになってしまいます。
苦しんでいいんです。
人生にはどうしたって、辛いこと、悲しいことが起こります。
理不尽な、受け入れがたいことだって起こります。
それを避けることは、きっとできないのでしょう。
苦しんでいいんです。
苦しむことは、間違ったことではありません。
そして自分だけでも、
その苦しみを否定せずに、共に居てあげてみること、
「苦しくていいよ」と、苦しみをそのままに許してあげてみることはできるでしょうか。
これは簡単なことでは無かったりします。(私も簡単ではないです(^^;)
「自分は辛いんだな」と気付いて、自分に労りの気持ちを向けてあげるだけでもじゅうぶんです。
まずはひとりひとりの心に、小さくてもあたたかな光が灯ること。
それがやさしい世界のはじまりだと思うのです。
▼不安や辛さを感じている方は、よろしければこちらのセルフワークもどうぞ。
(セルフワーク音声は、記事の最後にあるYouTubeのリンクから)