今回は、「ネガティブ・ナルシズム」(以下、通称「ネガナル」)状態である、あるクライアントさん(Aさん)のご感想をご紹介したいと思います。
▼Aさんは、こちらの記事の中でご紹介したクライアントさんです。
「大嫌いな自分をどうやって愛するのだと、叫びたいあなたへ」
Aさんは、幼い頃からずっと苦しんで来たために、どうにか楽になりたくて、
山ほどの本を読み、心理学を勉強したり、セラピーを学んだり、様々なことに取り組んで来られましたが、
まったく楽にならなかったそうです。
年齢的に、ここまで来たらもう楽になっているはずだと思ったのに、全く楽にならない・・・
どうしたら良いのかと もがく中で、当方のセッションにお越しくださいました。
以下は、3回のセッションを終えられた時点でのご感想です。
(ご本人のご了解をいただき掲載しております。)
人生第4コーナーにさしかかり、静かな時が来るはずが、
仕事は失敗続き、回りは嫌いな人間ばかり、
幼い時から、我慢と自分を責める事でやり過ごし、自分を誤魔化すことで納得してきたつもりが、
今になって、どうにもつじつまがあいません。
見えるものしか信じられないし、感情はコントロールするものと思ってましたが、完全に行き詰まりました。
ただ、既存の心理療法とやらでは、役に立たないことだけは、実証済みでした。
なおさんのセッションを受けて、「楽になりたい」「辛い」と言った自分の同じ口から、
「絶対に楽にさせてやらない」と言ったことは、驚きました。
その後のセッションで、気付きの意識があることを知り、同化のキツイ私は、楽になるのは時間がかかることもはっきり告げてもらい、かえってスッキリしました。
早く楽になりたくて、超焦ってましたから。
知識で抵抗と知っていても、セッションを受けなければ、自分が抵抗してるなんて、抵抗にパワーがあるのも実感出来ませんでした。
あー、これが今の私なんだと不思議な感じです。
症状に悩む病人が、病名を教えてもらって安心するのに似てるかも知れません。
もう少し自分に付き合って行きたいと思います。
Aさんは、現時点で9回のセッションを受けてくださっていますが、
「いま、楽になってきているのを実感している」というメッセージをいただきました。
(いただいたメッセージの全文は、ブログの最後でご紹介させていただきます)
ネガナル状態の方が「楽になった」と感じられるというのは、
とってもすごいことなんです
(声を大にして言いたい。笑)
ネガナルの方は、「ネガティブな自分」としてずっと生きてきたために、
「ネガティブな自分」が当たり前になっていて、
そのために、
「楽になった」という変化を認められない、認めたがらない
そういう面もあるのです。。。(私もそうでした)
Aさんは、セッションを受けて「楽になった」と感じてくださっていますが、
これは、私がすごいとか、すごいセッションをしているとか、そういうことでは全く無くて。笑
変わったのは、楽になったのは、
Aさんの力です。
Aさんは、「とにかくもう、本当に変わりたい!楽になりたい!!」
そういう強い思いを持って当方のセッションにお越しくださいました。
その言葉の通り、私が「やってみてくださいね」とお勧めしたことは、必ず実行して、次のセッションの時に「やってみてこうだった」ということや、ご自分の素直な気持ちをお話してくださいます。
毎日の生活の中でも、ご自身を観察して、様々な気付きを得ていらっしゃるし、
セッションでも、ものすごい怖さや、認めたくない思いが出て来ても、しっかり向き合おうとされています。
そのAさんの姿勢には、本当に頭が下がります。
そんなAさんだからこそ、9回という、決して多くは無いセッションでも、「楽になった」と感じてくださっているのだと思います。
私は、そんなAさんのお手伝いをさせていただいているに過ぎません。
(もちろん、「プロ」としてのお手伝いですが^^)
9回というセッションの回数が多いか少ないかは、色々な価値基準によるかと思いますが、実際のところ、これは、とても早い変化だと言えます。
Aさんは、決してネガナル状態を脱した訳ではありません。
まだまだ苦しみも大きいです。
けれども、ご自分がネガナルという状態であることをしっかりと理解し、
セッションで、深いところにある、ご自分の本当の気持ちに気付かれる中で、少しずつ、変化して行かれています。
ネガナル状態の方が、こうして楽になって行くことができるのだと、
私も改めて、Aさんから教えていただいています。
正直に申し上げて、ネガナル状態の方の全員に、
「セッションを受けて楽になった」
そう感じていただけるような変化をお約束できるとは思っていません。
人の心は、とても複雑に様々な要因が絡み合っていますし、どれだけ素晴らしい手法でも、100%の人に効果が出るものはありません。
セラピストとの相性や、私の力量の問題もあるでしょう。
けれどもやはり、
「自分はネガナルという状態なのだ」ということを知り、
「ネガナルとはどういう状態か」を理解すること。
そして、セッションで、自分の心の深層の本当の思いや気持ちと出会って行くこと。
それによって、楽になれる方もいらっしゃることを、私はいま、知っています。
だから、こうしてそれをお伝えしたいと思っています
もし、自分の経験が誰かの役に立つなら・・・
そういう思いで綴ってくださったAさんのメッセージをご紹介させていただきます。
ネガナルという状態ゆえに、ずっと苦しんで来られたAさん。
そのご自身の体験から来る言葉は、Aさんの願うように、きっと誰かの心に響くと思います
それではAさんからのメッセージをどうぞ。
昨年の秋、訳もわからず自分を責め続けてたころに比べると、今、楽になってきたのを実感できます。
40代後半で、食べられない眠れないと医者で鬱の診断で薬も続けた時は、何も変わりませんでした。
お医者さんや臨床心理士さんは、気がつかないのでしょう。
思いっきり遠まわりでした。
あのときも、カウンセリングで何も考えが変わらない自分を責めました。
私がいうのもなんですが、ネガナルのセラピーは、ネガナルの気持ちが何よりわかるなおさんが、安心できます。
私のように苦しんでいる人は、たくさんいると思います。
こんな効果があるのを沢山の人に知ってもらいたいです。
私が、少しでもお役に立つなら、こんな嬉しいことはありません。
あー、宣伝したい。効果があること。
けど、やらせと思われるのは困るし、文才が欲しい。
なおさんのブログを読んで、私みたいに悩んでいる人が、
少しでも自分のことが分かって、方向も分からない真っ暗な海から、
あっちに小さな明かりが見えると思ってもらえたら、嬉しいな。
私がお医者を頼っていた20年前くらい、名前もまだ精神科だったし、勿論診察は5分で、薬の効き方だけ話して、
紹介されたベテラン臨床心理士は、私のたれ流しの話を聞くだけで、河合隼雄とか、夜と霧(ふるーい)とか本借りて帰るだけ。
次の心療内科では、これまたロールハッシャの影絵みたいな古風な心理テストや、木の絵を描かされたり、夢の話をしたり、一生懸命取り組みました。
残るのは、何も変わらない絶望と、薬でフラフラになって考えないようにすること。
今もお医者はあまり変わらないのでしょう。
カウンセリングを受けようか躊躇している以前の私みたいな人に向かって…、
0か100の考え方をどうやって変えろというのか、
大嫌いな自分をどうやって愛するのだと、叫びたいあなたへ、
自分を変えようと涙ぐましい努力はしなくていい、
愛するとはどういうことだと分からなくていい。
ダメもとで、セッションを受けると、しっぽがちらりと見える。
自分で考えて答えを出さなくていい、
しっぽがみえたら、セラピストさんが、しっぽの入口まで案内してくれる。
頭で考えなくても感じることはできる。
そんな方法があることが分かるだけでも、セッションの価値あり。
ひねくれて50年の私でも実感できる。
藁をも掴むの藁以上。
浮き輪になる。
泳いで陸を探しに行ける。
試して見てください。
書きたくてウズウズするなんてことがあるんですね。
前回のセッションでの妹の件ですが、正直、二日間は、呆けてました。脱力です。
私と妹は三歳違いなので、当時の私が五歳とすると、妹は、2歳くらいですかね。
大人の腕に抱えられているイメージはあります。
「お姉ちゃん」と妹に寄ってこられると、訳もなく怒りがわいてきて、嫌いでした。
大人になっても変わらない感情でした。
私と妹は、うまがあわないのだ。
すべての姉妹が仲が良いわけではないと、気にも留めていませんでした。
そのからくりがわかった今、
幼稚園児の私が、妹を守れない無力感と罪悪感を隠すために採った方法が、妹を嫌いになることだったとは。
心のしくみとは残酷でもあり、滑稽でもあり、完璧。
何度も文字で見て知っているつもりの抑圧投影とは、全く別物でした。
セッションを受けた直後から、妹の嫌いな所など、100個あげても足りない位だったのが、
霧が晴れるようにすーとなくなるのを感じました。
セッションを受けなければ、仲の悪い姉妹のまま、死んでいきましたね。
妹にとっては、いい迷惑ですよね。
妹に悪い所など無かった、私の心の中だけで起こっていた。
事実とは、なんでしょう。
事実と思ってるけど、事実ではない。
私は、目の前で起こってることを冷静に理解していると思っているけど、そもそもあてにならない。
疑う余地あり。
これが、なおさんの言うスキマ?合ってる?
楽になるのを感じても、基本ネガティブにしがみついて、離したくない私の本心は相変わらずでした。
しっかりしがみついて離すなよと応援したくなるほどです。
セッションの中で、怖いイメージの暗い海が、いつの間にか、空気のように平和を感じるイメージに変わっていった時、
それは私にはとっては困るのだと、
あの怖さが平和へと変わって行くことが受け容れられず、抵抗している自分が意識できました。
以前は、意識に残すことにも抵抗がありました。
おー成長だ。
早く誰かが、子供の頃から心のしくみを子供に教えてほしい。
英語勉強するより生きる力になるのになー。
乱文失礼しました。
ピントずれの文章が役にたつとは思えませんが、もし役に立つなら、どんな形でも使ってください。
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