癒しに継続して取り組むことの深い意義。
苦しい時は、どうしても「早く!簡単に楽になる方法」みたいなものを求めてしまいがちですが。
(私もそうでしたし、それは当然のことなのですが。)
癒しに継続して取り組むことで、
癒しが深まる。
体験が、理解が深まる。
2~3回のセッションや施術を受けただけでは体験できない領域というのが確かにあると、
私は自分自身の心理、そして身体の分野の両方の癒しのプロセスの中で実感しています。
今回は、私が現在、継続して受けているボディワーク(マッサージ)の体験から、それをお伝えしてみます。
ボディワークを継続して受けている中での私の体験。
10か月くらい前から、月に一度、エサレンマッサージというマッサージを受けています。
身体と心は繋がっている。
本当にその通りで、心の症状が身体へのアプローチで緩むこともあるし、その逆もある。
精神的な苦しみであっても、身体へのアプローチ・身体を緩めることも、とっても有効で大切です。
そのため、クライアントさんにも、身体を緩めることの必要性を感じた方には、並行してマッサージなどを受けられることをお勧めする場合もあります。
(現在、エネルギー療法を学んでいるのは、そういった方にも、より的確な対応ができるようにという部分もあります。)
これまでに、私も色々なボディワークを受けてきました。
筋膜などに働きかけるボディーワークを受けた時は、身体に溜まっていたエネルギーが解放されて、訳も分からず、自分でもドン引きするくらい号泣したことも
TREというトラウマ解放のエクササイズでも、大きな解放が起きて、「身体は、微細に振動する美しいエネルギー体なのだ」という、とても心に残る体験をしました。(TRE、お勧めです!)
そんな風に、
身体と心は繋がっていること
身体の持つ叡智
身を以って、それらを感じる体験をして来ました。
▼2021年現在、自律神経系について学ぶ中で、ますます心と身体の繋がり、身体の叡智を実感しています。
ちょっと前置きが長くなりました💦
そんなわけで、身体のケアの有効性と必要性を強く感じている私ですが。
実は、ずっとマッサージというものが苦手でした。
何故なら、死ぬほどくすぐったいから
身体が辛くてマッサージを受けても、そのくすぐったさが、ものすごいストレスと疲れになって、むしろぐったりして帰ってくる・・・という経験も度々
マッサージって苦手だなあ、きっと私には合わないんだなと思っていたのでした。
今、月イチで通っているエサレンマッサージは、友人に紹介されたところ。
マッサージは苦手だけれど、受けてみたい・・・
上手な人なら、くすぐったくないかも・・・
そんな気持ちで、恐る恐る行ってみたのでした。
友人から紹介されたその施術者の方は、本当にもう、まさにその道のプロフェッショナル
毎回、その技と見立ての正確さ、知識に惚れ惚れしてしまいます(そのプロっぷりに、本当に目がハートになってるかも・・・笑)
でもやっぱり、マッサージを受けてみると、くすぐったかった・・・
その施術者の方(Aさん)は、くすぐったいポイントを絶妙に突いて来るので、
ぎゃー!!死ぬほどくすぐったい!!!
もう無理ー!!!
でも・・・そこそこそこ!!!
という感じ。笑
Aさんによると。
「くすぐったさ」って、不思議ですよね。
感じたくないポイントから逃げる、その時に、
痛みよりも、くすぐったい方が一気に逃げられるんです。
痛みは、まだ耐えられる。そこに留まれる。感じられる。
でも、くすぐったいって、一気にそこから離れてしまうんですよね。
まさにその通りで、くすぐったいポイントは、私にとって、逃げたいもの、見たくないもの、
つまり、大事なものが潜んでいる箇所なのです。
そして、継続して受けること8回目くらいに、Aさんから「身体の反応が変わってきた」と言われました。
私自身も、Aさんの施術が、より身体の深いところに届くようになって来ていると感じていました。
そして、的確に身体の声を拾ってくれるAさんのことを、「身体が」信頼し始めた感覚があるのです。
非常に興味深い体験だったのですが、10回目くらいのセッションで、長年の痛みがある箇所にAさんが施術を行っていた時のこと。
突然、身体が「あ、この人は助けてくれる人だ!!」と認識したような感覚が、パッと出て来たのです。
(言葉で上手く表現するのが難しいのですが、これが「身体の声」だと思います。)
これは、継続して受けてきたからこそ、の変化です。
2~3回のセッションでは体験できなかった領域です。
継続してセッションを受ける中で、身体自身が、Aさんの施術を「助け」として認識した。
長年の痛みや不調を抱えた箇所は、恐らくそう簡単には緩みません。
そして外からの助けを、そう簡単には信用しません。(このあたりは心も身体も同じだと感じます。)
マッサージは、もちろん1回でも気持ち良いしリラックスできる。(くすぐったいポイント以外は・・・笑)
けれども、
継続して受けることで、深まって行くものがある。
プロセスの中で変化していくものがある。
そこに至らずに終わってしまうのは、それを体験しないのは、
ちょっと勿体ないんじゃないか???
そんな風に思うのです。
私にとっては、継続して取り組む、そのプロセスの中で起きてくることこそが「宝」のように思えます。
心理セラピーも、回数を重ねることでより深く、繊細に。
心理セラピーのセッションも同じです。
継続して10回以上のセッションを受けてくださっているクライアントさんは、
ほとんどの方が、回数を重ねることで、明らかに、心の深い場所にアクセスするようになって行かれます。
当方のセッションにおけるカウンセリングは、いわゆる通常の会話とは違いますし、クライアントさまからすると「どういう意味??」と思ってしまうような質問をすることもあります。
心理セラピーも、潜在意識にアクセスしていくため、普段使わない意識の部分を使います。
そのため、
セッションに慣れること、
無意識の部分にアクセスすること、
そのためだけに、3~5回程度のセッションが必要な場合もあります。
このように、セッションは「慣れ」によるところも大きく、
やはり、回数を重ねることで「こなれて行く」部分があるのです。
そして、セラピストとの信頼関係も、セッションにおける非常に大切な要素です。
信頼できない相手には、心の深いところ、大事なところを出すことはできませんよね。
「この人に、どこまで見せても平気なのか?」というのは、
頭では(意識的には)気付いていなくても、実は誰もが無意識的に調整しているのだと感じます。
セラピストへの深い信頼は、1~2回のセッションで築かれるというよりも、
セッションを重ねて行く中で少しずつ育っていくというケースの方が多いです。
また、心はとても複雑なので、
いきなり、一気に深い場所や核心などの繊細なところに触れることは非常に稀です。
私たちの心は、そんなに簡単ではありません。
外の世界に適応し、自分を守るために、私たちは自分の心を断片化させ、沢山の葛藤や抵抗を抱えています。
それを紐解いて行くのには、やはり時間がかかるのです。
ただしこれは「心の深い場所・核心に触れることができるまで、癒しや変化が起こらない」というわけではありません。
そこに至るまでの、毎回のセッションでの様々な気づきや、
自分が閉じ込めてきてしまった辛い気持ちに出会うこと、
それらが癒しと変容の過程そのものです。
合わないセラピストのセッションを継続して受ける必要は無い。
ということで、「継続して取り組むことも大切です」というお話でしたが。
もちろん、セッションを受けてみて「合わない、信頼できない」と感じるセラピストの元で継続してセッションを受ける必要はありません。
セラピストとの「相性」はありますし、それはとても大切なものです。
また、実力の無いセラピストのセッションも同じです。
ちなみに、セラピストの実力って、目に見える基準があるわけではないので、分かりにくいですよね
セッションを受けてみて、何か少しでも手応えを感じられるかどうか。
少しでも「あ、いいかも!」と感じられるかどうか。
ご自身のそういう感覚を基準にしていただければ良いのではないかと思います
そして、この人は信頼できると感じるセラピストであれば、
何かセッションの手応えを感じられるのであれば、
ぜひ、継続して受けられてみてください。
商売とかそういうことでは本当に無く
そう思います。
複雑だけれど、
同時に、感動や不思議、叡智に満ちた
心の深層・潜在意識の世界をじっくり見て行きたい方、
そんな方のお役に立てればと思います